上巳


平成二十二年旧暦の三月三日は、四月十六日です。

新展示室での第一回目「丸平代々の雛人形」には
丸平文庫開設に当たって最初に御寄贈戴きました
お雛さんを中心に展示いたしました。

丸平文庫 新展示室1
丸平文庫 新展示室2
丸平文庫 新展示室3


京都の由緒ある旧家の大正八年初節句にお納めした
四世大木平藏の御殿飾のお雛さんでございます。
丸平文庫の展示にも紹介致しましたが、
丸平で源氏枠御殿、枠御殿、御浜御殿等と呼んでおります
屋根の開いた御殿にお雛さんとその下物を納めた
如何 にも丸平らしい四世の作でございます。

源氏枠御殿は 現存の源氏物語絵巻を
立体化した様に作られております。
実物を上、左右から御覧戴くと
その様子がお分かり戴けると存知ます。

この四世の源氏枠御殿飾は
お内裏さん、居稚児二人、五人官女、居隋身二人で
構成されており、大変古風に面相は眼入ではなく
描目につくられております。

有職風に作られておりますが、余り有職に囚われますと
お雛さんの華やかさに欠けるところもございますので
虚に流されず,実に泥まずと
あくまでも雛人形の美しさを第一に
内裏雛は男雛は黒袍、女雛は金襴を用いて着付けられ、
居稚児は長絹袴に緋の袖長初参人形の装束の趣向に、
五人官女は二人は老けに三人は若く
中でも老けの一人は髪を白髪混じりに、
面相にも額と頬に皺を入れた凝った造りにしております。

隋身は本来武官で御殿内には飾りませんが、
全てを御殿の中に飾つけることがご馳走になりますので
わざと座らせた居隋身で作ってあります。

四世大木平藏  枠御殿雛
四世大木平藏  枠御殿 拡大
四世大木平藏  枠御殿雛 官女


二回目に御寄贈戴きましたのは
長崎岡政呉服店(後岡政百貨店)
大正七年初節句にお納めした
四世作の四番本式束帯十五人飾りで
これも丸平文庫の展示に紹介しています。

揚羽蝶紋入の三荷、十三揃等と共に
会場奥に段飾で展示致しました。

男雛は黄櫨染の御袍、女雛は五衣の女房装束に
懸帯裳
(かけおびのも)附けております。
懸帯裳の装束は明治には廃絶していますが、
縫いの華やかさが好まれて丸平では
本式束帯の女雛の着付けに用いております。

より華やかに見せる為、総角結びの房をつけておりますが
これは本式の有職にはないものです。



四世大木平藏 四番本式束帯十五人飾り


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(平成二十二年度)


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